バイク尻痛対策のパイオニア バイク座シートの今昔物語 2021.05.22 HOME ブログ お知らせ バイク尻痛対策のパイオニア バイク座シートの今昔物語 バイク座シートは日本のバイク用クッションの夜明け たとえば、あなたがバイク用品量販店に行って販売スタッフの方に 「バイク用の座布団ください」 と言ったとしましょう。 案内される先には緩衝シートのコーナーがあり、ゲルであったりエアであったり、実に様々なタイプの製品が並んでいますよね。 しかしこれは最近になってのこと。 バイクが誕生して以来、「尻痛をなんとかしたい」という声は絶えずあったものの、それを解消、もしくは軽減させるためのアイテムで、いわば定番とされる製品が日の目を見ることはなかなかありませんでした。 そんななかで2005年、ライダーたちの長年の悩みを快ケツに導く、一枚の画期的なバイク用疲労軽減マットが誕生します。 そうです。 それが皆様ご存じ、posidriveの「バイク座シート」(当時はバイクザシート)です。 今回はこのカテゴリーのパイオニアとして産声を上げたバイク座シート。 その歴史を紐解いてみたいと思います。 ハンドメイド・少量生産が信条 発売当時バイク座シートは、SNS以前の世の中にも関わらず、製品を気に入ってくださった方々による口コミで広まっていった、まさに「知る人ぞ知る製品」でした。 バイク座シートを考案したのは、弊社社長の札野。 かつて札野は有名自動車工具Macツールズの初代チャンピオンとして賞を受賞したほか、Snap-onのバンセリングでもトップセールスの記録を持つバンセリングのエースセールスマンでした。 日ごろから自社の工具を売るだけでなく、訪問するお得意様が販売しているものの中で珍しいものを見つけては、『確かあのお客様がこういったものをお求めだったなぁ』とその品物を仕入れ、お求めだったお客様にその品物を提案して喜んでいただくというのが今も変わらぬ札野のスタイルです。 「数を売るよりもお客様の満足度を深めることに力を入れよう」、という外販手法は当時より培われてきたものであり、その姿勢はいまにも受け継がれる弊社のポリシーとなっています。 札野にとって、こうしてお得意様を周る生活は手ごたえのある充実した毎日だったものの、一日中バンに乗っているが故、臀部の圧迫からくる尻痛とそれをカバーするために発生する疲労感は唯一大きな悩み。 そんな中、バンセリングで笑顔を振りまく札野が出逢ったのが、グローバル産業から発売されていた自動車用疲労軽減マットの「Bodydoctor® ザ・シート」で、 ボディドクター ザ・シート 希望小売価格:4,290円(税込み) ポジドライブ・公式ストアで購入 最初はグローバル産業の社長さんに勧められるままでしたが、実際にザ・シートを使ってみたところ、乗務につきものだったこれまでの悩みが嘘のように解消。 これを同じ悩みに苛まれている運輸系のお客様に勧めてみたところ、瞬く間に口コミがひろまり、いつしかSnap-onのお客様や整備士さんたちの間に広まっていきました。 ザ・シートは同質の背もたれ「ボディードクター バックアップ」との併用がより効果的です。 バイクのシートに「正反発」という革命 一方で、根っからのバイク好きでもある札野。 かねてからツーリング仲間との会話の中で、『尻痛さえなければ、ツーリングはもっと楽しいものなのに』という言葉を幾度となく聞き、これがライダー共通の悩みであることは熟知していました。 そんなある日、一つの出来事が転機となります。 それは札野からザ・シートを進められていたバイク店のオーナーさんから拝聴したのは、彼が東京からご郷里の福岡県まで愛車のドカティで里帰りしたという壮大な後日談。 それ自体も凄いことですが、なんとこのオーナーさんは整備の仕事で坐骨神経痛に悩んでいたため、なんとこの道中ではザ・シートをドカティのシートに無理やり括り付けていったと言うのです。 片道でも約1,000㎞OVER。 その往復を終えて東京にたどり着いたオーナーさんが開口一番に出たのが、 「札野さん、コレ、絶対バイク用造った方がいい! 正反発なら、ツーリングに革命が起こせるよ!!」 という言葉。 実はそのことは、札野もザ・シートに出逢った時から思い描いていた構想で、この言葉に背中を押されるようにして、のちにバイク座シートとなる製品の試作に取り掛かったのでした。 初代「バイクザシート」誕生! こうして始まった日本初の「バイク専用疲労軽減マット」の商品開発。 しかし志は高く持つものの、ザ・シートの中材Bodydoctor®が持つ正反発の効果を、ライディング中にいかに損なうことなく最大限に活かせるかどうかが課題となりました。 幾度となく試行錯誤を繰り返し果ての2005年。 ようやく課題をクリアする品質に到達。 ライダーのお尻を優しく保護しながら、ツーリングに革命をおこすバイク用疲労軽減マット。 その名も「バイクザシート」の完成です。 写真は、posidriveのフランチャイズ店「Works20」オーナー、角倉治行氏が今なお所有するファーストバージョンの「バイクザシート」。 当時の価格は6,900円と、現行モデルのおよそ半分の値段。 まずはお客様のお手に取っていただくことを第一と考え、コスト削減には苦労したのだそうです。 ご覧のように、車用のザ・シートにベルトを着けたようなデザイン。 畳んで使えばキャンプ用の枕にもなるのですが、表皮はザ・シートのものをほぼそのまま使用しているので耐候性はなく、脱着することが前提の製品でした。 実は当時、あるWEBライターさんがこのバイクザシートをバイクに装着してアフリカ大陸を縦断。 この間、ベルトのバックルがわずかに破損したものの、灼熱の大地での過酷な使用にも耐え、厚みが変化することもなく、ライダーの身体を振動や衝撃から守り、支え続けていたのでした。 残念ながらこのサイトは既に閉鎖されていましたが、現存する角倉氏所有の初代「バイクザシート」は、15年以上の年月が経った今も変わらぬ性能を保っており、貴重なこの個体は現行型バイク座シートにも使われている中材、「Bodydoctor®」の耐久性の素晴らしさを証明してくれています。 「撤退」という名の充電期間 バイク座シートは尻痛や疲労軽減という目的を果たすために開発されたアイテム。 ファーストバージョンのバイク座シートは。正反発効果をいかんなく発揮し、性能としては目的に申し分ないものでした。 しかし、ザ・シートの持ち味を崩すまいとした結果、デザインが座布団チックなものになったのは否めないところ。 元々少量生産ではあったものの、セールスが芳しくないと見て残念ながら撤退を余儀なくされてしまいました。 撤退中には、大手バイク用品メーカーがこのカテゴリーで後発となる製品を何種かリリースして台頭。 正直なところ悔しさもありましたが、それはバイクザシートあっての功績とポジティブに受け止めていました。 撤退こそすれ、こうして尻痛ライダーの疲労軽減マットに対する需要を掘り起こせたのが大きな収穫。 まだまだ伸びしろはあるものと、それを楽しみに思いながら、次期モデルの構想に取り掛かったのでした。 バイク用疲労軽減マットの「本質」とは? バイク座シートのファーストモデルが撤退したのちに登場した製品群は主に、衝撃の吸収に主眼を置いたものほとんど。 しかし、posidriveがそれらの登場以前からバイク座シートに「疲労軽減マットの本質」として求めたものは、 「バイク専用疲労軽減マット=補助サスペンションであること」でした。 つまり、 衝撃を吸収するだけではなく、絶えず衝撃をかわしながらライダーの身体をしっかりと支え上げる機能を併せ持つこと。 これを大切にするのがposidriveの考え方です。 そして、この「サスペンション機能」を発揮できる唯一の素材が天然素材のBodydoctor®であり、この素材が待つ正反発という性質こそが疲労軽減マットとしての本質にかなうものなのです。 「バイク座シート」誕生! お気づきのことと思いますが、ファーストモデルは「バイクザシート」。 現行モデルは「バイク座シート」と表記しています。 実は、theでもなく「座」としたのは単にシャレではなく、運気が高まるおまじない。 座る方々の安全への思いをこの名に込めました。 こだわりのハンドメイド ファーストモデルに続く次世代バイク座シート(現行モデル)では、札野のコネクションを総動員。 現在も制作を担当する一流のシート職人に制作を依頼しました。 その結果、シートの張り具合を縫製によってコントロールし、微妙な曲線をもってBodydoctor®を封入することに成功。 ファーストモデルは本当にザ・シートにベルトを着けただけのモデルだったわけですが、 形状もサドル型とし、体の形になじみやすく、足つきに影響しにくいデザインに。 「バイク座シート」はあくまでライディングに特化したものとして表皮の材質にもこだわり、さらにはクロス掛けのベルトに変更するなど、その耐久性・機能性を大幅に向上させています。 既に台頭していた他社様の製品より値段が突出して高くならないようコストとのバランスをとるのは大変でしたが、それでも良品への情熱を諦めることなく、誕生したのが現在のバイク座シートです。 ハンドメイドはバイクザシートの命。 どんなに時代が変わっても、そのこだわりは受け継がれていくことでしょう。 テストライダーはあの柏 秀樹さん そしてなんと今回は、パリスダカールラリーを始め数々の国際ラリーに出場経験のあるモーターサイクルジャーナリスト柏秀樹氏にテストを依頼。 SUGOサーキットの本コースにおいて、バイク座シートを装着したバイクで様々な走り方をしていただき、さらには打ち付けるような雨の中、秋田までおよそ1,500㎞にも及ぶ機能性のチェックをしていただき、性能にお墨付きをいただきました。 柏秀樹さんが校長を務められている「KRS柏秀樹ライディングスクール」の情報も是非チェックしてみてください! 現在のバイク座シートはこうして、多くの友情と良品への情熱の元、今も変わらず皆様のもとにお届けしています。 これからも正反発のバイク座シート あえて言うならバイク座シートは、発売から10年以上経過した現在も「爆発的なセールス」というものにこそ縁がない製品です。 しかし、デザインを大きく変えることなく、バイク専用疲労軽減マットの本質に則した一つの定番商品として、確かな効果を求めるライダーに長く愛され続けています。 一人二人とファンを増やすことで、根強さのある製品の育てたと願うのが、弊社草創期からのポリシー。 私たちポジドライヴは、バイク専用疲労軽減マットのフロンティアカンパニーとして、これからも皆様の快適なツーリングをお手伝いしてまいります。 ちなみに、後に続くDr.モペット誕生ストーリーはこちらです。 バイク座シート バイク用疲労軽減マット バイク座シートは柔らかいのにコシがあり、しっかりとお尻を支えてくれる感覚があります。 弊社プレミアム寝具と同じく、天然ラテックスフォーム100%のBodydoctor®を芯材に使用しています。 13,200円(税込み) ポジドライヴ公式ストアで購入 公式ストアなら全国送料無料でお届けします。 バイク座シート グラン バイク座シート本革仕様 バイク座シート本来の性能はそのままに、表皮にパンチングメッシュを施した本牛革仕様。 きめ細かなパンチング加工で、通気性もしっかり保たれますので、気温の高い日も快適です。 24,200円(税込み) ポジドライヴ公式ストアで購入 公式ストアなら全国送料無料でお届けします。 ※本革ですので雨の日は使用せず、定期的に保革油を塗って長く風合いをお楽しみください。 バイク座シート フルチョイス (受注生産)バイク座シート カラーオーダーサービス 「黒いシートのビジュアルに、アクセントを加えたい。」 「愛車のシートはせっかくカラフルなのに、黒いマットではちょっと…。」 そんな方にピッタリの、彩り豊かなバイク座シートカラーオーダーサービスです。 18,700円(税込み) ポジドライヴ公式ストアで購入 公式ストアなら全国送料無料でお届けします。 ※既成の布地を使用しますので、色には限りがごいます。 ※同様に、車体色とは完全に一致しない場合がございます。 ※ご注文をいただいてからの製作となります。は繁忙期等、都度状況が変わるため、納期についてご相談させていただいておりますのでご了承ください。 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it バイク座シートシリーズ 関西・中京エリア拡販の旅 カブ主の救世主Dr.モペットはこうして生まれた